移住した私が岡山で暮らす記録

やぎぐるい、岡山市に感動。コロナ禍を機に県内旅行に目覚める旅好き(←妄想も含む)。最近は暮らしのプチストレスの解消がマイブーム。スターありがとうございます^^

コミュニケーションをASD当事者の経験から考えてみた

私はASD。大学時代はそこまでダメダメではなかった気でいた

コミュニケーションってなんやねんと思い続けている。

大学時代は周囲の人がやっていることを観察してパターンをインプットする方法を取っていた。

とは言え人間関係がそもそもめちゃくちゃ苦手なもので、こちらの凹凸に理解がある人しか周りに残らなかったなと今では思う。

当時から感覚で苦手な人とは距離を取れていて問題はないなと思っていた。

 

入社したら急にコミュニケーションがきつくなった

「コミュニケーションはいけそう」という感覚が完全に崩れ出したのは社会人から。

社内の人からマウントを取られまくり。

彼らの満たされない気持ちを満たすためだけのオモチャになってしまった。

 

学生時代、良い人に囲まれすぎた。

ピエロになっても、自分語りが行き過ぎても、それでナメてマウントを取ったり搾取してくる層はなかなかいなかった。

 

社会人になると、会社のレベルの問題ではなくそういう人が現れる。

多分、仕事を一緒にする人を選べない、逃げづらいシビアな世界でストレスが人の許容量を超えて溜まるから。

許容量が小さい人から決壊してすぐそばの他人を攻撃していく。

 

被害者ヅラして書いているが、私もキャパが小さい障害者だ。

キャパを超えたことにより加害欲を抱き、対処ができなかったことは多々ある。

これを積み重ねると、よくあるパワハラ上司」になってしまうと気づいた時ショックを受けた。

 

社内でどうコミュニケーションを取るか

発達というか弱者が社内で誰にも加害されず生き抜くのはかなり難しい。

大なり小なり誰もがそういった加害のいなし方を実践しているのだが、発達などの「障害者」に関しては特にこの加害が大きく、かなりハードルが高いと感じる。

大体パワハラなんて今時やっている本人も自覚がうっすらとあって、それでもギリギリのラインを突いてくる。

 

個人的にはここら辺が有効だと思って進めている。

いずれも「ナメられる」原因をなくすには良いと思う。

  • 自分のスタンス、優先順位を整理し毅然と対応する
  • 法律や社内規則を勉強する
  • 「仕事として」ヘルプを出すルート(社内外問わず)を確認する

そもそも発達などの障害持ちは加害からは逃れられません。弱者なので。

社内窓口への相談をしたところで握りつぶされるのは障害抜きに弱者あるあるなので、外部(弁護士、労基、警察、医療機関(診断書))を巻き込んで行動するための方法を日々学ぶ。

そこまでできないなら日常的に相談できる先を確保して最速で相談する体制を整えておくとか。

 

コミュニケーションが苦手で相談する友達がいないタイプのASDが1人になると、雑談の中で「それおかしいよ」と言ってくれる人がいなくなります。

リソースが限られていることから社内の人を友達にして相談したところで「仕事として」相談に乗ってくれる人はおらず、相談相手になりません。

 

コミュニケーションが苦手なら、特性を理解した上で相談に乗ってくれる専門家を頼りましょう。

→精神科の心理士、発達障害者支援センター

 

証拠を残すために、ボイスレコーダーも有効です。

敵は平気で言っていないことを言ったと言い張ります。その逆もしかり。

社会に出たら「相手が覚えてなければラッキー」くらいの吹っ掛けは日常茶飯事…

 

学生時代に戻れるなら何を意識するか

もし学生時代に戻るなら…

いじられキャラになりに行くな、「変な人キャラ」はやめろと自分に伝えるかもしれない。

 

人は飲み会だからと「楽しい」を求めている訳ではない。沈黙がNGでもない。

むしろ、社会に出たら皆疲れているので、真剣な話などもってのほかで脊髄反射で仕事や会話をしている。

定時を過ぎたら全てオプションだ。何にも付き合う必要はない。

 

とにかく適当な話題で繋ぐことができれば飲み会でもサバイブできる。

料理がうまいとかお酒普段から飲む人ですか?とか適当に会話デッキを繰り出して聞く側に回れ。

一発芸やおもしろエピソードは要らないし、基本的には求められていない。

 

なんでこの話を今しようと思ったかというと、おもしろ話やただ元気なだけの人間を本気で求めている層、正直世の中のどこにもいないことに気づいてしまったんだよな。

学生時代とか、どんなに年食っても20代前半までの期間限定モノだと思った方が良い。

褒められても、褒めるところがそこしかないから褒めてるのかも。

そういった感覚が自分には欠如していたし、今も変わっていないと思う。

 

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あとがき

話し上手になりたいと思うきっかけがあった。

これを目標にするにあたってコミュニケーションに難儀している自分に決別したくてこの話を書いた。

話し上手≠沈黙を埋めるためにアタフタしている落ち着きのない人、自虐して元気づける人

 

ミームの動画に出てくるベロベロしてるヤギのように喋ることは話上手ではない。

完全に黒歴史だがこういうことはよくあったし今もよくやっている

 

「イタいからやめな」とは学生同士であっても言いづらい。

 

「多様性」を先にインプットされやすい風潮がある世の中だ。

それでも、それを掲げて思考停止するようではどうしてもブレる。

「普通」がどうして「普通」たるかの理由を考える癖はつけておいても損はないように思う。

 

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